部門紹介

水力部

水力発電は、水を高い位置から低い位置に導き、落下する水の力を利用し、水車で発電機を回して電気を生みだします。水資源を活用するため純国産エネルギーであるとともに、発電時にCO2を排出しないクリーンエネルギーです。また、出力調整力に優れており、ベース電源および電力需要の変化に素早く対応するピーク電源として、電力の安定供給に大きく寄与しています。

水力部門は水力部と7カ所にある水力センターで全道に56カ所ある水力発電所の水車・発電機などの電気設備やダム・導水路などの土木設備を管理、保守運用を行っています。また、再生可能エネルギーの導入拡大として、老朽化した設備の再開発や既存設備を有効活用した中小水力発電所の建設、既設水力発電所の最大出力を向上させるための取り組みも進めています。

水力発電所の運転は遠隔操作により行っていますが、発電所機器の故障や地震時のダムの点検、降雨などによりダムからの放流操作を行う際は、水力センターの発電課、土木課が昼夜を問わず現地に出向き対応します。水力発電所の保守・管理を行う上で、電気工学や土木工学などの知識とともに、大雨や大雪などの猛威を振るう自然から発電所を守るための「体力」も必要となる場面があります。一方で、水車・発電機などの改修や分解整備を実施し想定していた通りに水車が回転し電力が発生するのを確認した時や、上流からの流入量を監視し下流の河川に対し安全に放流操作を行わなければならないダム放流操作を無事に終えた時は、貴重な経験と達成感を得られます。

水力部門では、水力発電技術者の育成のため実際の発電所にて「水車発電機分解組立研修」や「ダムシミュレーション装置」を用いた研修などを行い、若手社員への「技術・技能継承」を図っています。また、タイ・ラオス等の東南アジア諸国における技術支援・交流を10年以上続けてきています。さらに、近年は、水力発電所をはじめ同じクリーンエネルギーである太陽光発電所、陸上風力発電所や洋上風力発電所について、国内および海外での発電事業参画に向けた検討を進めており、北海道内で培った技術知見を基に、クリーンエネルギーの更なる展開に取り組んでいます。

  • 雨竜第1ダムと貯水池

  • 水車発電機分解組立研修

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この部署で働く社員

  • 函館水力センター
    発電課

  • 水力部
    再生可能エネルギー推進グループ

  • 静内水力センター
    発電課