ほくでんネットワーク

工務部
中央給電指令所

黒澤 雅博

大学院修了[物理系]
2012年入社

予定通りにならない電力需要に向き合う、
判断力を磨く。

  • 入社動機

    就職にあたっては、地元である北海道に貢献できる仕事がしたいと考えていました。学生時代に参加した弊社のインターンシップにおいて、“あって当たり前”の電気を“あって当たり前”にするために働く弊社社員の「使命感」に共感し、弊社を志望しました。入社後についてもその気持ちは変わらず、毎日、使命感をもって働いています。

  • 所属部門と仕事内容

    中央給電指令所では、刻一刻と変化する電力需要を監視し、その変化に合わせて各発電所の発電量を調整する指令塔としての役割を担っています。3~4人×5チームで三交替体制をとり、24時間365日、電力の安定供給に努めています。
    発電する電気の量が、使用される電気の量に比べて、少なすぎても多すぎても良くなく、常に一致させる必要があるところがポイントです。発電所によって、起動までにかかる時間、発電量を変化させられる幅・スピード、発電コストなどに特性があることから、それらを適切に組み合わせて運用しています。電力需要が当初の想定と違っても対応可能なよう、調整余力を常に確保し、余力が足りなくなりそうな場合は、発電機を追加で起動あるいは停止するなどの見直しが安定供給には必要です。また、運用の仕方次第で火力発電所の燃料費が変わり得るので、燃料費の削減についても常に心がけています。

  • 仕事のやりがいや面白さ、今後の目標

    中央給電指令所の業務は「電力の使用量は予定通りにならないこと」が大変さであり、やりがいでもあります。電力の使用量を正確に予測することは困難なことに加え、近年は太陽光、風力発電の導入量も増加しており、それらの発電量は気象状況によって大きく変化することから、発電計画に従ってそのまま運転するのではなく、常に状況把握を行い、その場での最適な判断が必要となります。現職場に赴任直後は、指令長の指示に従って対応することが多かったのですが、初めて火力発電機の追加起動を自ら進言し実行した際は成長を実感しました。しかし、まだまだ想定が甘かったり、考えている選択肢が限定的だったりします。不測の事態が起こる前にどのように対応するか考えておき、有事の際にタイムリーな判断をする、そんな先輩社員に一歩でも近づけるよう日々の業務に精進しています。

  • 思い出に残っているエピソード

    胆振東部地震の際の北海道全域停電が、最も記憶に残っています。離島を除く北海道全域で停電となったため、復旧には水力発電所で種火となる電気を発電して火力発電所へ送電後、火力発電所で発電を再開し、徐々に供給エリアを拡大させていく必要がありました。机上では理解していることでも、実際にやるとなると全く別物で、中央給電指令所では緊張感が漂う中、一つひとつ慎重に復旧操作を進めました。私は主に復旧状況の確認と情報配信の対応を行いました。
    全面的に電力系統が復旧し、街に灯りが戻ったときに感じた喜びは一生忘れることはできないと思います。それ以降、仕事帰りに街灯がついているのを見ては、「今日も一日がんばったな」とやりがいを噛み締めています。

キャリアパス

  • 入社~2年目

    静内電力センター送電課(現:静内ネットワークセンター送電課)

    送電線のメンテナンス業務を担当。日高管内は厳しい山岳地帯を通っている送電線が多いため、鉄塔までの移動に苦労しながらも、安定供給の大前提となる送電線路の巡視・点検・補修業務に携わりました。

  • 3~5年目

    苫小牧統括電力センター工務グループ(現:苫小牧支店電力部工務グループ)

    電力流通設備計画業務を担当。変電・送電・通信設備の各設備を担当するグループを取りまとめ、電力流通設備の将来構想を検討しました。また、胆振・日高管内は太陽光・風力発電所の適地が多く、連系工事の取りまとめも経験しました。

  • 6年目

    苫小牧統括電力センター系統運用グループ(現:苫小牧支店電力部系統運用グループ)

    電力系統の監視・制御業務を担当。送電線を流れる電流・電圧の監視制御、設備保守作業のための送電線停止操作、電力系統の故障発生時の対応に加えて、水力発電所の運転計画作成・運用業務に携わりました。

  • 7年目~

    工務部中央給電指令所

    現在の業務に従事。

一日のスケジュール(例)

  • 8:40

    始業

    前のチームからの引き継ぎを受け、交代します。

  • 9:00

    電力需要想定

    過去の電力需要実績の分析、翌日の天気予報などを参考に電力需要を想定します。
    北海道エリアの太陽光、風力発電の出力について、天気予報を基にした予測システムの値を確認します。

  • 10:00

    各系制※と水力発電所の運転計画について打合せ

    水力発電所で多めに発電してほしい時間帯などを伝え、各系制※に水力発電所の運転計画作成を依頼します(午前中締切)。
    ※系制:系統制御所。旭川、札幌、釧路、函館の4箇所に所在。

  • 13:00

    火力発電所の運転計画の作成

    石炭や石油など、使用する燃料の種類によって発電コストが異なるため、安定供給を前提にコストを削減できるように発電機の組み合わせを検討します。

  • 15:00

    所内説明

    所内関係者に説明し、修正点があれば反映します。

  • 17:20

    終業

    作成した発電計画を次のチームへ引き継ぎ、帰宅します。
    次のチームにて電力広域的運営推進機関に発電計画を提出します。また、弊社ホームページにでんき予報をアップロードします。
    ※火力、水力発電所のトラブル時などは計画変更処理により残業する場合があります。

オフタイム・休日の過ごし方

休日は旅行やドライブを楽しみにしていますが、最近は特に「ダムカード集め」にはまっています。壮大なダムが見られることはもちろんですが、ダムまでの道のりで自然豊かな風景が楽しめたり、地域性が味わえたりと、冒険感を味わえるのが醍醐味です。あわせて、行く先々でのグルメもいい思い出になっています。
また、仕事柄、電力需要が天気に密接することから、気象に関して興味を深めています。気象予報士の資格取得を目指して、空いた時間があれば自己啓発に励んでいます。

※掲載している内容は取材時点のものであり、所属・組織名が現在の名称と異なる場合があります。

先輩社員