調整力に優れた水力発電所の
安定運転継続に貢献。
函館水力センター
発電課
清水 祐鷹
大学院修了[電気・電子系]2016年入社
入社動機
人の役に立てる仕事をしたいと考えたためです。
照明やテレビなど、毎日当たり前のように使っている物の多くは、電気が無ければ使えません。子どもの頃に、悪天候による停電を度々経験しました。大抵は数分で復旧しましたが、真っ暗な部屋で過ごす間はとても不安で、明かりがついたときのほっとした感覚をよく覚えています。こうした経験から、いつでも電気が使える日常を守りたいと思うようになり、当社で働きたいと考えました。
所属部門と仕事内容
私は水力発電部門に所属しています。主な仕事は、水力発電所の設備保守です。
各発電所の状態は、事務所にあるPC(保守支援装置)で確認でき、この装置を使用して発電所の運転状況を毎日確認しています。月末は各発電所の巡視に出向し、各設備の状態を確認します。発電所の設備故障が発生したときは、昼夜を問わずその対応にあたります。また、老朽化した設備や点検の結果不具合が見られた設備については、取替や修繕を計画し実施しています。水力発電所の多くは山間僻地にあるため、道中では鹿などの野生動物が出没するうえ、林道が土砂崩れや雪崩で通行不能となり発電所に行けないこともあるなど、自然の脅威を感じることも少なくありません。
仕事のやりがいや面白さ、今後の目標
発電所の設備故障に対応し、その不具合箇所を発見し無事復旧できたとき、ほっとするとともにやりがいを感じます。
私は機械が好きなので、発電所の機器に触れるときや、水車ランナなどの普段見られない機器を見られるときに面白さを感じます。
水力発電所は、他の再生可能エネルギー(太陽光、風力など)を用いた発電と比較し、電力需要の変化に応じて発電機の出力を容易に変更できるという特長があります。よって、水力発電所の安定運転を継続することが、安定した電力供給に重要だと考えています。故障の対応についてはまだまだベテランの方と同じようにはいかないこともありますが、日々経験を重ね、一人前の電力マンとして水力発電所の安定運転に貢献できるようになることが目標です。
思い出に残っているエピソード
入社3年目で、東の沢発電所の電動サーボ不具合への対応を担当しました。それまで電動サーボについての知識が無かったため、メーカーから提出された資料も理解できない内容が多く、職場の上司や先輩方に助言をいただきながら原因の究明と解決に向けて取り組みました。そして、メーカーの方との現地調査を進め、不具合の原因が電動サーボ制御の調整不足であることを突き止めることができました。
その後、函館水力センター発電課へ転勤となってしまったため、不具合の解決に携わることはできませんでしたが、この経験により、電動サーボやその制御についての理解が深まり、一歩成長できたように感じました。
キャリアパス
- 入社~3年目
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静内水力センター発電課
水力発電所の設備保守を担当。先輩から指導を受け、各設備の点検や故障時の対応にあたり、設備保守に必要な様々な知識を身につけていきました。発電所のオーバーホールでは、各機械を実際に見る機会があったので、様々な機械に触れて勉強しました。
- 4年目~
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函館水力センター発電課
同じく水力発電所の設備保守を担当。函館水力センター管内の水力発電所は出力が小さいものが多いですが、やるべきことは変わりません。様々な業務を行う中で責任を感じることが増えましたが、同時にやりがいも感じています。
一日のスケジュール(例)
- 8:40
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始業
朝礼で今日の予定や周知事項を共有します。
現場での作業予定があるときは、この後に車両点検を実施し出発することが多いですが、作業によっては始業前に出発することもあります。
- 9:00
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各発電所の運転状況確認
事務所の保守支援装置を使用し、各発電所に異常やその兆候がないか確認します。
- 9:30
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工事の検討
発電所の老朽化した設備の更新や修繕について、工法の検討や費用の積算をします。
- 12:00
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昼食
普段はパンなどで済ませています。現場作業のときは、途中でコンビニに寄って買うことが多いです。
- 13:00
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現場作業の資料作成
発電所での作業を安全に進めるため、作業手順や参考図面などを作成します。
- 15:00
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現場作業の打合せ
現場作業の予定があるときは、事前に作業内容を打合せし、当日の流れや注意点などを共有します。
- 17:20
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終業(必要に応じ残業)
終業前に終礼を行い、作業結果の報告や明日の予定を共有します。
オフタイム・休日の過ごし方
家でゆったりしていることが多いです。平日はもっぱらインターネットの動画視聴やテレビゲームをしています。休日で天気が良いときには、五稜郭公園に出かけるなど、函館周辺を観光しています。去年からは、運動不足解消を兼ねてスノーボードに挑戦しています。まだまだ初心者ですが、早く人並みに滑れるようになりたいです。長期休暇を利用して、北海道新幹線で本州へ行くのも楽しみの一つです。
※掲載している内容は取材時点のものであり、所属・組織名が現在の名称と異なる場合があります。