土木分野の全てを担い、
牽引するプロ集団の一員として。

ほくでん

土木部
土木エンジニアリンググループ

米子 佳広

大学院修了[土木系]
2014年入社

入社動機

大学時代、再生可能エネルギーに関する研究に取り組んでおり、学生時代に学んだことを直接生かせる、エネルギーに関わる仕事に興味を持ちました。また、就職活動を通して「自身の出身地である北海道の生活を支えることができる企業に勤めたい」という思いが強くなったことが入社動機です。

所属部門と仕事内容

当社の土木部門は、発電所やプロジェクトの「計画」「設計」「建設」「維持管理」の土木分野に関する技術的検討を担っており、多岐にわたる場面で力を発揮する技術者のプロ集団です。
私の所属している土木部土木エンジニアリンググループは、①最新技術を活用した業務の高度化・効率化の検討、②再生可能エネルギー導入に向けた、洋上風力発電に関する土木技術の調査・検討、③大規模地震による土木設備への影響評価や対策の検討など、新規案件の調査や各種解析・調査業務に取り組んでいます。
最新技術に関する検討では、ドローンやタブレットなどのICT※ツールを使った業務の高度化に関する検討や実証試験を進めており、私は土木設備の維持管理業務へのドローンの適用性に関する検討を担当しています。ドローンに関する法令や技術調査、実際に現場での試験飛行を行った結果、ダムや海岸沿いの設備等の大規模構造物にドローンを活用することで、不安定な足場での作業が省略され点検時間が短縮されるなど、維持管理業務の効率化を進めるうえで有用なツールであることがわかりました。今年度はドローンの自動航行システムを利用してダムの点検を実施したほか、各職場でドローンを安全に使用できる操縦者を増やすためのルール作りや社内講習会の講師を務め、土木部門内のソフト面の環境整備も行いました。
※ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)の略。

仕事のやりがいや面白さ、今後の目標

土木技術とは一見関わりのない、新しい技術やツールの知見を得ることが面白いです。正直なところ、入社前は自分がドローンを操縦することになるとは思ってもみませんでした。
また、新しい技術と入社してからの自分の経験を組み合わせることで、新たな業務の手法を提案できることに非常にやりがいを感じています。現場から「ドローン、〇〇に使ったよ!」「ドローンを使うと便利になった」という声を聞くと、この業務を担当して良かったなと思います。
今年度でドローン技術に関する検討は一段落しましたが、今後も現場で使用する方々のサポートを積極的に行うとともに最新情報の収集を継続し、さらに効果的なドローンの使用方法を発掘していくことが目標です。さらに、DX※やカーボンニュートラルを目指し、洋上風力等の再生可能エネルギーの拡大にもチャレンジしていきたいと思っています。
※:Digital Transformationの略。デジタル新技術を活用して、主管部の業務変革を支援し、業務効率化・高度化、コスト削減および収入拡大(新たな付加価値の創出)に資する取り組み。

思い出に残っているエピソード

入社3年目の2017年に勤務していた水力センター(水力発電所の維持管理をする部署)で、台風災害の対応を経験したことです。
8月から9月の半月の間に北海道に4つの台風が上陸し、豪雨によって河川の水が急激に増え各所に甚大な被害を及ぼしました。当社設備も台風の影響を受け、水力発電用のダムが溢れないように放流操作を行ったり、各設備の被害状況を把握するために現場へ出向したりと、対応に追われたことが記憶に残っています。
水力発電は川の水を利用して発電していますが、自然を相手に電気を作ることの難しさを改めて痛感しました。それと同時に、未曽有の災害下であっても迅速に判断・行動ができる上司や先輩の姿を間近で見ることができ、当社社員は電力供給のプロであることを肌で感じました。この経験は、今でも当社で働いていく中で自分の芯となっています。

キャリアパス

入社~3年目

新得水力センター土木課

水力発電に必要なダム設備などの点検・運用・修繕業務を担当。発電の最前線に立つことで、電気を安定的に作り出すことの難しさを学びました。
4~5年目

石狩湾新港火力発電所建設所基地土木建築課

石狩湾新港火力発電所の燃料となる液化天然ガスを貯蓄する「LNGタンク」の建設業務に携わりました。施工会社などと業務のやりとりを重ね、最初は何もなかったところに構造物が出来上がっていくプロセスを目の当たりにすることができ、やりがいを感じました。
5年目~

土木部土木エンジニアリンググループ

現在の業務に従事。
ICT技術の活用検討や大規模地震による土木設備への影響評価や対策の検討等を担当しています。

一日のスケジュール(例)

8:40

始業

メールチェックと本日の予定を確認。
9:00

資料作成

ダムでのドローン試験飛行に向けた計画や飛行ルートを作成。
11:00

社内打合せ

現場で行う作業内容について、グループ内で説明し意見をいただきます。現場で想定される事態を洗い出し、不備が無いよう準備を進めます。
12:00

ランチ

お弁当を食べます。
13:00

資料修正

打合せで出た意見をもとに資料を修正。
15: 00

社外打合せ

委託先の会社と飛行ルートや当日の流れを最終確認。
17:20

終業(必要に応じ残業)

早く仕事が終わった日は、自宅で子供とお風呂に入ったり、妻とドラマを見たりして、明日への英気を養います。

オフタイム・休日の過ごし方

妻と息子(3歳)と行く道内外の旅行が趣味です。アスレチックがある大きな公園に行ったり、鉄道好きな息子が喜ぶような博物館を訪れたり、SLに乗りに行ったりしています。新幹線に乗りたいと言われ続けているので、落ち着いたら本州まで新幹線の旅に行こうと計画しています。
個人の趣味では、最近料理を始めました。最初は手際も悪く時間もかかっていましたが、徐々に慣れてきて家族からも「美味しい」と言われる回数が増えています。年末年始の長期休暇では筑前煮を上手に作れたことがちょっとした自慢です。
会社が休暇取得を奨励していて、休暇も取りやすい職場環境であり、「働く時は働き、休む時は休む!」といった仕事とプライベートのメリハリをつけ、家族との時間を過ごすことができています。

※掲載している内容は取材時点のものであり、所属・組織名が現在の名称と異なる場合があります。